髪の毛がセットできない、いや、ちゃんとセットしたのにお昼頃になると髪が膨らんでしまっている。その原因はくせ毛や剛毛、髪質のトラブルなどいろいろあります。せっかく美容室できれいにしてもらっても、髪型を再現できなかったら意味ないですよね。
そこで、今回は髪の毛をすっきりとボリュームダウンさせる方法を紹介します。
①髪の毛が膨らむ原因は?
ボリュームダウンの方法を知るうえで大切なのは髪の毛が膨らむ理由を知ることです。次のことに気をつけましょう。
・髪の毛が乾燥してしまう
髪の毛はうるおいによってまとまり、乾燥によって広がってしまいます。特に毛先がパサパサになっている人は要注意です。
・髪の毛がダメージを負っている
ダメージを負っている髪の毛は柔らかさを失いボリュームが増える原因になります。ひどいときはパサパサを通り越してチリチリになっていることもあります。ダメージヘアが複雑に絡み合うと毎日のセットも面倒になってしまいますね。
・髪の毛が多い
髪の毛の本数が多いとそれだけボリュームが増えます。
・髪の毛が太くて固い
髪の毛が太さもボリュームにかかわります。
・くせ毛
毛先の向きがそれぞれ違うと他の髪の毛を押し上げてしまいますし、外へ広がる原因になります。くせ毛は遺伝によるところが大きいので自力で直すことは難しいですね。
よって、ボリュームダウンの方法はこれらをうまく解決することになります。
②サロンメニューで対策
髪のボリュームは本人ではどうしようもできないことが多いため、まずはサロンで診てもらいましょう。プロの目で髪を診てもらえるため最後の手段にしないでください。
サロンでできることはこちらです。
・髪をすく
髪の量が多くて固いなら、減らしてしまえばよい話ですね。単純計算でも半分すけば髪の分厚さも半分になるはずです。しかし、もともと髪が細い人や本数が少ない人の場合はカットで解決するとスカスカになってしまう場合があります。
・トリートメントでダメージ補修する
髪のダメージが多い人や乾燥によって髪の毛が広がっている人の場合は髪をすかなくてもボリュームダウンができます。その方法がトリートメントです。トリートメント自体はドラッグストアでも売られていますが、サロンに置いているものは施術として使えるレベルで、しかもお客様のコンディションに合わせて使い分けることができます。
そのため、サロンでトリートメントしてもらった方が自分の髪に最適なトリートメントを使用してもらえるので効果が出やすいです。ただ、トリートメントの効果は有限なのでこれから伸びてくる髪を傷めないことが大切です。カラー剤も肌に優しいものを提供しています。
・縮毛矯正をする
くせ毛の場合は髪がうねっている状態が正常なので、トリートメントをしたところでボリュームがダウンしません。もう、髪の毛の形をまっすぐに変える必要があります。そこでおすすめなのが縮毛矯正です。
縮毛矯正は熱と薬液の力で、サラサラでまっすぐのヘアスタイルを作れます。根元からストレートヘアにできるため、施術後のスタイリングに幅が広がります。
③ホームケア商品で対策
ホームケア商品でできることは、髪の保湿とダメージ軽減です。
保湿アイテムとしてはトリートメントやアウトバストリートメントを使います。シャンプーのようにごしごしとつけるのでなく、髪になじませるように揉みこんでください。
ダメージを抑えるためには頭にやさしいシャンプーを使ってください。市販のシャンプーは洗い上がりを重視しているため、ダメージヘアには刺激が強すぎます。刺激の弱いアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
ホームカラーや市販のパーマは控えましょう。市販のカラーやパーマは髪を傷める物質がたっぷり入っているので今以上に髪のボリュームを増やしてしまいます。もし、髪の毛を自分で染めたいならカラートリートメントにとどめましょう。
ちなみに、良いサロンなら髪を傷めない成分を同時に使いながらカラー・パーマを行います。
④ドライヤーで対策
乾燥が髪を広げてしまうなら、ドライヤーをしないほうがいいのでしょうか。いいえ、それは違います。むしろ自然乾燥をすると多すぎる水のせいで髪がうねってしまい、結果として髪が広がります。だから、ドライヤーは必要です。
では、ドライヤーでどのように乾かせばよいのか。最優先すべきは根元です。根元を放っておくとうねってきますし、どうせ重力に従って水分は毛先に流れてきます。つまり毛先から乾かすメリットはありません。
ドライヤーをしながらコーミングをするときは優しく行いましょう。強くこすると余計な摩擦を与えます。
⑤コテやアイロンで対策
髪のボリュームをコテで押さえたい。確かにアイロンでストレートに仕上げボリュームが落ちた感じがしますよね。でも、乾かし方を間違えればドライヤーと同じく髪の毛を広げてしまいます。
コテは、高熱を当てるため髪をスタイリングできる一方で水分を急速に蒸発させるデメリットを持っているからです。したがって、コテを使ってボリュームダウンさせるときはしっかりとタオルドライしてから当ててください。乾かした後もしっかり保湿します。
温度は低めの150度あたりにするとよいです。