髪が傷むと手触りがキシキシ、パサパサになり、ごわつきます。キューティクルが広がったり剥がれてしまうと髪の弾力もなくなり見た目ではつや感を感じられません。
特にこれからの季節、雨や湿気があるときは、広がったキューティクルの隙間や剥がれた部分に水分が浸透してしまい広がりやすくなってしまいます。
それでは、傷んでしまった髪について詳しく見ていきましょう。
■傷んだ髪そのものは元に戻る?
傷んだ髪は、毛先の髪色が明るくなっていたり、また枝毛や切れ毛が出てきます。また髪の毛が太かったりつや感がないというのもダメージを受けている証拠です。
健康な髪も濡らすと伸びますがダメージが進行すると水に濡れると2倍以上に伸びてしまうことがあります。このような状態の方は要注意です。髪の毛の傷みで考えられる原因は下記の通りです。
・毎日のドライヤー
・シャンプーの仕方
・摩擦
・コテやストレートアイロン
・繰り返し行うカラーリングやパーマ
・紫外線
・不規則な生活
傷んだ髪は残念なことに元に戻りません。髪の主な成分は皮膚と同じたんぱく質です。
皮膚は再生能力が高く傷ついても回復し傷が良く治りますが、髪は一度傷むと爪と同じで元に戻ることはありません。
■どんな改善策があるの?
キューティクルが剥がれてタンパク質が流れ出ている状態は補修して改善する必要があります。髪のタンパク質が流れでてきたダメージを埋めることで髪にツヤとしなやかさが戻ります。
まずは毎日使用するシャンプーやトリートメントの成分を見直しましょう。髪のタンパク質に似たPPT成分を配合したシャンプーやトリートメントを使いましょう。
PPT成分は髪のタンパク質に似た成分であり髪の内部に浸透しやすいです。PPTの成分が入ったものを根気強く使い続けると髪質が良くなります。すぐに効果が現れないため長期使用し続ける必要があります。
髪を洗う際は水に濡らす前にしっかりコーミングして汚れを落としやすい状態にしましょう。シャワーで汚れを落とすイメージで、先に2分ほどお湯だけで頭皮の汚れを落としましょう。
十分にシャンプーを手の平で泡立ててから頭に泡を乗せるようにしましょう。シャンプーは頭皮を中心に指の腹で洗い、その時に頭皮をマッサージして血流の流れを良くしましょう。
頭皮の血行の流れを良くすることにより髪へ栄養が届きやすくなります。
この時に決して爪を立てて洗ってはいけません。頭皮を傷つけてしまいます。
すすぎは念入りに行います。ちゃんとシャンプーを流せていないと痒みやフケ、臭いの原因となります。
トリートメントは毛先を中心に付けるようにしてなるべく頭皮には付着しないように気をつけましょう。トリートメントが毛穴に入り込むと落としにくく頭皮のトラブルの原因にもつながります。
ここでポイントですがトリートメントは約5分程時間をおきましょう。すぐ流してしまっては、せっかくのトリートメントの効果は得られません。かと言って欲張って5分以上時間をおいてしまったら逆効果です。
髪は濡れた状態が一番傷みやすいため長時間トリートメントを塗っておけば良いというわけではありません。すすぎはシャンプーと同様に十分にすすぎましょう。トリートメントは頭皮に残りやすいため、ぬめりがなくなったあとも十分にぬるま湯で流すようにします。
■髪が傷まない乾かし方をご紹介します。
濡れた髪を十分にタオルドライして水分を取り除きます。強くこすってしまうと摩擦で髪のダメージが悪化してしまうため気をつけましょう。
頭皮から指の腹で揉むように細かく動かして水分を取っていきます。毛先の部分はぽんぽんたたいて水気を取りましょう。
洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメントと呼ぶこともありますね)はこのタイミングで付けます。タオルドライからドライヤーをするのに時間がかかる場合も、髪の内部の水分が蒸発することを防いでくれるので髪質改善に効果的です。
トリートメントは毛先を中心になじませます。このとき頭皮には付けないようにしましょう。
ドライヤーを使うときは地肌や髪から15センチ以上離れたところから、熱が当たりすぎないようにします。同じ場所に5秒以上熱を与えるのも良くないためこまめに動かしましょう。
ドライヤーを当てる角度は斜め上45度で顔の角度は斜め下に向けて乾かすと肩でハネしまう方は防ぐことができたり、髪の広がりを抑えることができます。
■ドライヤーは根元を中心にかけましょう。
髪の量が多いと中の方の毛が乾きにくいのでブロッキングすることをおすすめします。
人は後ろ首辺りの髪の毛が一番太く乾きにくいのでそこはかき上げて乾いているか念入りに確認しましょう。
最後に熱で熱くなった髪の毛を冷ますように冷風を当てるとサラサラ感が増します。
先程登場した洗い流さないトリートメントは熱から髪を守り保護する作用があります。
ドライヤーをあてる前、ストレートアイロンやコテを使用する前は必ず洗い流さないトリートメントでヘアケアする習慣をつけると髪に潤いが戻ります。
洗い流さないトリートメントもたくさんの種類が販売されております。髪の症状や使用した感じで自分に合うものを見つけてみましょう。
■髪にもUV対策が大切
これからの夏の季節は紫外線が大敵ですよね。頭の日焼けを防ぐには頭のてっぺんから毛先までUVカットスプレーをして外出することをおすすめします。
UVカットスプレーは使いやすいミスト状になっているためヘアスタイルを崩しにくくどんなヘアスタイルのときでも活用できます。以前べたべたするUVカットスプレーがほとんどでしたが最近ではサラッと仕上がるスプレーが販売されています。
健康な髪が生えてくるための頭皮環境づくりは規則正しい生活習慣がとても大事になってきます。早寝早起きや3食きっちりバランス良く食べるということも心がけて傷んだ髪を治す努力もしましょう。
■まとめ
いろいろ試したけれどホームケアでは髪質改善が望めなかったという方は、サロントリートメントすることをおすすめします。
ソラヘアーでは、お客様の髪質や髪の状態に合わせた個別のトリートメントを選定できますので是非一度試してみてください。
また髪の艶出しスプレーを使用して、見た目をきれいに仕上げるのも一つの手ですよね。
まずは手頃にできるホームヘアケアから挑戦してみてはいかがでしょうか。